8月8日 第1回swfi座談会を開催しました
記念すべき第1回目の今回は、コロナの影響もあり、リモートでの開催となりました。
部署、キャリア、子供の年代もバラバラですが、映画に携わる5人のママで、自分の働く環境や今の映像業界について、色々と話し合いました。初の試みでしたが、自宅からということで、カジュアルに状況など話し合うことができました。
◆参加者
SAORI ・・・・swfi代表。装飾部、持道具。小学1年の娘1人。
畦原友里・・・・swfi副代表。元美術部、現在保険レディ。中1長男、小4次男、5歳娘の3児の母。
小林地香子・・・・swfi理事。ポスプロ、選曲効果。高校2年の息子1人。
岡田匡未・・・・美術部。1歳の息子1人。
温水麻衣子・・・・撮影部。4歳の息子1人。
復帰は“前代未聞”から、少しずつ変化している
SAORI:
本日は皆さんお忙しい中参加してくださってありがとうございます。
swfi代表のさおりです。小1の娘を育てるシングルマザーです。
出産の前も後も、ずっと装飾部で持道具や小道具の仕事をしています。
まずは皆さん、子供を育てながら、どうやってこの仕事をしているのか、またはどうして業界と距離を取ったのか、など、教えていただきたいと思います。
気軽にお話ができたらと思います!
小林:
ポスプロで選曲効果の仕事をしています。
今息子は高校生なので、17年ほど前の話になります。当時は母親になったからという覚悟でやめる人がほとんどでした。
17年前は、復帰することは前代未聞。周りにとっても、「子供を産んだのにやめない人間は初めて」で、優しいとか冷たいとかじゃなく、子供がいる女性と一緒に働くのが初めてのことで、どうしたらいいのかわからなかったような状況でした。男性は、既婚男性&子供がいる人、独身男性で態度が歴然と違いました。家庭を持った方の方が優しかったですね。女性たちは概ね優しかったけれど、そもそも人数が少なかった。
夫婦2人とも地方出身だったので当時シッターさんに預けて働いていました。段取りを全部やって、朝の4時に帰っても大丈夫なようにしていました。業者を通すととんでもない金額になるので、時給千円で見てくれるシッターさんを個人で探して、泊まりでみてもらったり、保育園で親しくなったママ友のお家に泊めてもらったり。綱渡りだったけど、それでもやれた、ということは、ちゃんと誰かに頼れば、諦めてしまわないで、やればできるんだ、と思っていました。周りの人の助けがあってこそです。
でもそれは皆さんも、そうやってやられてるのではないでしょうか?ヤバイって事の繰り返しだけど、諦めなければなんとかやれる。
しかしリーマンショックの余波で子供が10歳になる頃にリストラされて、生活の為に保険レディやりながら、細々とポスプロ仕事の手伝いをやっていました。それから数年経ってこの春、保険会社を辞めてフリーランスの選曲効果としてやり始めたところです。
元々持っていた簿記の資格とか保険会社で培った税金の知識とかもかわれてか、経理の仕事の手伝いなども付き合いがある音響制作会社から頼まれたりしています。
子供が小さかった頃のことについては、正直、日々をこなしていくのに大変すぎて記憶があまり残っていないです。みなさん頑張ってください(笑)
SAORI:
わかります。本当に、音ゲーのように、迫ってくるタスクをどう処理するか、常に焦っている感覚になります(笑)
でも、小林さんのように、一度離れて他の仕事を経ても、戻ることもできる、というのは希望にもなります!
畦原:
swfi副代表の畦原です。元美術部で、今は保険の仕事をしています。3人の子供を育てています。
13年前、長男の妊娠を機に業界を辞めました。辞めた理由としては、まず単純に、つわりがすごく重く、起き上がれないし起きたら吐く、妊婦なのに7キロ痩せるという寝たきり状態だったので、体調が悪くて入っていた作品も続けられませんでした。
でも、体調が悪くならず、出産近いところまで働けていたとしても、出産した後、復帰する選択肢が頭になかったです。周りも、「おめでと〜さよなら〜」という感じだった。
当時私はまだ美術助手の立場で、現場の最前線にいなければならないポジションだったし、この業界のスケジュール感や1日の労働量などを考えると、復帰なんてできないと思っていました。SAORIさんや小林さんのように意識してやればできたかもしれないけど、周りにそんな人も当時はいなかったし、そんな頭がなかった。
でも、辞めなくてすむなら辞めたくなかったという思いがあり、swfi立ち上げに参加しました。
今はその頃とは違い、子供がいても続ける人がちょっとずつ増えているみたいなので、どうやって変わっていったのか気になります。
SAORI:
確かに私も畦原さんが妊娠して辞めることになった時、何も疑問に思っていなかったですね。。「辞めなくてすむなら辞めたくなかった」というのは、聞くまで気付いていなかったです。周りにも、美術装飾で出産を経て復帰している先輩などはいなかったし、妊娠ではなく結婚を機に辞める人もいたので、そういう物だと思っていました。
私が妊娠したのは8年前、畦原さんが長男を妊娠した時から5年後ですね。私は今、復帰していますが、妊娠当初は、私も復帰の頭は無かったです。持ち道具は現場最前線にいないといけないし、やることも多いし、畦原さんと同じで、「できないでしょ、無理無理」と思っていたからです。復帰なんかしない!と思って道具を全部捨てたりもしました(笑)
そんな私が復帰に至った理由は、ありがちですが、産後、半年くらいずっと子供と家にいる中で、社会から断絶される、取り残される感覚に陥り、仕事がしたい!と思ったからです。そうなると、やはり話がしやすいのはこの業界だったし、他にやれることも無いような気がしました。
そこで、初めて、「無理に決まってる」から、「なんとか子供育てながらこの業界でやれないかな」と思いはじめました。そうして、小林さんのいうように、人に頼ったりして、どうにかこうにかやりはじめました。最初は認可外に月10万くらい払ったり、シッターさんに丸一日見てもらって2万円くらい飛んだり、なんのために仕事しているのか分からない状態でした。
ブログにも書きましたが、最初はどうやってママが業界に合わせるかを考えていたけど、いや、待てよ、業界の労働時間などがもう少し改善されるべきだと思いはじめ、swfiを立ち上げるに至りました。
また、復帰がしやすくなった背景に大きくあるのは「人手不足、新人がいない」という事かと思います。子供がいて多少不自由があってもキャリアがあって信頼できる人に頼みたい、というニーズが出てきたからじゃ無いでしょうか?過酷な労働環境のこの業界は、昨今の働き方改革からはかなり遅れをとっているので、若者たちが業界に入って来なくなっている気がします。なので、ピンポイントでも、9時5時でもいいから、現場のことがわかっていて、10説明しなくてもわかってくれるキャリアある人に頼もう、という事で、ママたちにも仕事が来るようになった気がします。
岡田:
1歳の息子がいる美術部です。子供ができても続けられるようになったのは、データでやり取りできるようになったから、というのもありますよね。
と言いつつ、まだ息子も小さいし、どこにも預けていないので、私は現場復帰はできていないのですが。。たまに忙しい時は旦那の実家に見ててもらうなどしています。
私は妊娠前は美術部で美術助手や、小さい作品だとデザイナーをやっていました。妊娠中は無理に作品を受けて、お腹が大きい時に河川敷で朝を迎えた時もあります。私はつわりはあまりなかったので、運ぶものだけ気をつける程度でした。
今は、自主映画の美術で、物だけ作ったり用意して現場はお任せ、というスタイルでの参加や、絵が描けるので挿絵や、劇中の絵を書いたりもしています。また、2年前から神戸芸術工科大学の映画美術の非常勤講師をやらせて頂いています。映画監督の石井岳龍さんが学科長で、年に一回授業をしています。
小さい子供がいる中で地方での仕事は段取りが大変ですが、今年はコロナの影響で授業の一部をリモートですることになりました。初対面の生徒と画面共有でどこまで教えられるのかなど、やり方などで不安な部分もありますが、もしリモート授業でうまくやれるようになれば、今後、実際に地方にいくのを最低限に抑えることができるのかな、と期待もあります。
最初は現場に戻る気満々でしたが、やはり育児をしながら現場参加、というのが想像できないんです。最近、私に来る仕事が地方ロケばかりだったので、その状況に戻るっていうイメージができないです。現場は楽しいけどやはり辛いので、別のこと、作り物での参加などができればそっちのほうがいいのかな、と悩み、現場に出ることは、諦めるではないですが、考えなくなってきてしまいました。
作り物をやっていきたいとは思うけど、息子を見ながらだと時間に余裕がある案件じゃないと受けられません。しかし美術部や装飾部が作り物を外注する時=切羽詰まってる時が多いので、もう少し受けやすい環境になったらいいなと思います。
畦原:
なるほど。少しずつ業界の状況も変化しているのですね。
「復帰はできない」と思い込んでいたからリアルに考えたことなかったけれど、慣れない育児でバタバタの中で復帰したいかっていうと、大変さ、辛さの方が先に来てしまうので、その当時はやはり、復帰したいとは思えなかったです。
私のいた美術部や装飾部などは、準備期間はそこまでの激務ではないのと、現場中でも作り物や先々の準備など裏で動くことが必要なので、育児をしながらでもやれる事があるなとは思います。ですが準備期間がそこまで長期ではなく、現場のまさに先頭にいるような技術パートではどうやりくりできるのか、想像ができません。
撮影の温水さんはどうされていますか?
温水:
撮影の仕事をしています。4歳の息子がいます。
撮影部の準備期間の拘束は映画の規模にもよるけど長くて1ヶ月、短かったら1週間程度です。撮影部の準備期間中の動きとしては、チーフは美打ちなどの打ち合わせもありますが、セカンドまでは、公式行事のカメラテスト、ラッシュ、オールスタッフ以外は自由なことが多く、各自の仕事さえできていれば、場所も比較的自由に動けます。
撮影期間中は、フィルムだったりすると、開始前と撮影終了後にメンテナンスなどやることが結構あったけど、最近だと機材部屋がない状態でインしちゃう作品もあるし、メンテナンスもそんなにないので撮影終了で解散も多いです。
美術部さんみたいに明日の準備して、みたいなのはあまりないですね。
クランクアップしたら機材をばらして終わり。チーフはその後グレーディングなどあるけど義務ではなく、お金は発生しないのでセカンドまでは自分たちの勉強のために行ったりする。後はゼロ号、初号の参加です。
撮影部は絶対撮影が始まる前にカメラまわりの確認や作り物があるので、照明部さんほどアップインはできないと思います。
撮影部は「男社会」でしたが、今は全体を占める女性の割合が増えています。
私の少し上の世代くらいから女性が増えてきたと思います。子供ができてやめてしまう先輩もいましたが、私が4年前出産し、仕事を続ける中で、ちょいちょい子供を育てながら仕事をしている方が増えて来て、撮影部は結構出産後も続けるのが標準になりつつあります。
最近子供を産んだ方たちは、フィルムの時代からやっていて技術のある人たちばかりなので、現場的にも戻ってほしいと言われて、続ける傾向になっているように思います。
新人でもベテランでも、キャリアも子供も諦めないですむ環境が理想
畦原:
やはり技術があるから声がかかるというのはありますよね。あんまり新人のうちに妊娠して休みに入り1、2年ブランクがあった時に、スキルがないと復帰しづらいですよね。
例えば、私が辞めた頃は、まだ手書き図面もあったけれど、みんなが各々ノートパソコンを持ちはじめ、そろそろそっちに完全移行しないとダメだね、みたいな時期だったんですが、私はその辺りのスキルをちゃんと身につける前にやめてしまったので、そういう面でも、もう追いつけないと思っている、というのもありますね。
育児が少し落ち着いて、家計のために何か仕事したいとなった時に、働きやすさの面で生保レディを選んだけれど、仕事の内容は、映画美術の仕事と比べるとやはり面白さは無かった。美術の仕事を離れたから美化している部分もあるかもしれないけど、他の仕事を経験したからこそ、「映画の仕事を続けられるなら続けたかった」と思ったと思う。
私は小林さんと違い、映画業界との繋がりもほとんどなくなってしまっていたので、復帰したいと思っても連絡する人がいませんでした。
なので出産してゆくゆく復帰したい人には、つながりは持っておいたほうがいいよ、というようなアドバイスはしてあげたいなと思いますね。
でも私は子供と一緒にいるのは全然苦ではないタイプなので、経済的に余裕があったら主婦でいいや、となると思います。(笑)
SAORI:
美術装飾はやはり、現場最前線だし、作り物のスキルなどは講習があるわけでもないので現場をやりながら覚えていく事が多いので、スキルのなさ、ブランクの長さは確かに気後れしますよね。
本当は新人でもベテランでも、キャリアと子供、どちらも諦めないですむ環境になるといいですよね。
世間でいうところの産休、育休にあたる期間に、適度に業界と触れ合える機会があると復帰しやすい環境になるかもしれませんね。
撮影部さんは撮影中はずっとつきっきりだと思うのですが、小さいお子さんを育てながらの現場参加はどうされているのですか?どのように預けているのですか?
温水:
24時間保育園に預かってもらっています。
私の住んでいる新宿区には24時間やっている認可保育園があり、2泊3日まで預けられるんです。
一同:
えー!それはすごい!!!
小林:
すごい。24時間保育園はうちの近くにはないですね(笑)
寂しくはならないですか?そこまで長いと。
温水:
私は全然ならないんです(笑)私も子供も、そんな、、、(笑)あんまり気にならないです。
SAORI:
子供ができたら子供とずっと一緒にいたいタイプと、そうじゃなくても良いタイプのママさんがいて、私は後者でずっと一緒にいなくても良いタイプなのですが、こればっかりは生まれてみないとわからない。
なのでそういう人たちが働き方を選べる環境になるといいなと思いますね。
全然預けて働けるわ!っていう人はそうできたらいいし、自分で子供見ていたいわ!っていう人もそうできたら良い。
特に赤ちゃんのうちは、ずっと預けてても本人も何もわかってないから文句もなにも言わないので逆に赤ちゃんのうちはそれができるかもしれない、ちょっと成長したら仕事をセーブするとか(笑)
一人一人のママの多様性に対応できるようになれば1番素晴らしいのかなと思いました。
24時間保育の園がもっと増えれば、選択肢も広がるし、働き方の多様性も広がりますね。
畦原:
ただやっぱり労働時間もう少し短くないと、例えば2泊3日で預かってくれるとしても、連日24時超えたりすると体力的にきついじゃないですか、そこからお迎えとか辛いですよね。
なのでやはり全体的に時間が定まるなどした方がいいなぁと感じます。
温水さんは海外ロケなどもやられてますよね。
温水:
海外ロケの際は、シッターさんなどの都合で現地に子供を連れて行けなかったので、付き合いのあるファミサポさんに相談して、1ヶ月、息子を見てもらいました。ベテランのファミサポさんで、その方の家族も、家に知らない子供がいる状況には慣れているそうです(笑)
新宿区は結構ひとり親へのサポート、制度が充実しているんです。
小林:
恵まれた環境ですね!新宿区!ファミサポっていう制度を知らないです!17年前はなかった!
「定額働かせホーダイ」の業界でも当たり前と思わず考えることが大事
畦原:
以前ニュースで見たのですが、「偽装不倫」というドラマで主演の杏さんと仲間由紀恵さんのお2人が子育て中だから、保育園のお迎えの時間までで工夫して撮影したみたいですね。
主演の2人だからなんだろうけど、やればできるのかな、と思いますね。スタッフからも、そういう風なやり方にして、文句じゃなくてやりやすいっていう声があった、みたいなことも書いてあった気がします。
そういった撮影環境は、ママだけじゃなくて、例えば独身男性なんかにとってもメリットあるのではないかなと感じます。なのでどんどん、そういう風になったらいいなと思いました。
SAORI:
日本で時間制限を設けている俳優さんは少ないので、そういった方が出演してしている映画をやっていると、結局その人が出ないシーンの撮影や、その人を上げるために後回しにしたカットをその方が帰った後に撮影したりして、結局スタッフの労働時間は変わらない、という経験があります。
「偽装不倫」の現場はそのあたりどうだったのかな、と気になります。
小林:
女優のためにそういったスケジュールでできるんだったら、スタッフのみんなのためにもできるんじゃないのかなと思います。
やっていないだけで、やってやれない事はない。
SAORI:
本当にそうですよね。
そういえば、一般企業から転職でこの業界に入った方が、夜勤手当や休日出勤手当てが無いのはまだしも、それらの存在を知らない人がいることにびっくりした、と言っていました。
色々なルールや制度を知ると、自分たちは業務委託契約だから手当てがないのか、けどならなんで時間を拘束されるんだろう、と疑問に思うことができるかもしれない。知識がないとそこの疑問も思えないから、搾取されてる感じになってしまうのかな。。
労働時間にしても、ハラスメントにしても、過酷な現状でも、「そのくらい耐えられないと生き残れないぞ」みたいな雰囲気ありますよね。
私も昔はそう刷り込まれていましたが、そんなサバイバルである必要なくない?と今は思います。
小林:
だから若者が残らないんでしょうね(笑)
畦原:
本当に、知る事は大事ですね。
業界の人がそう言った知識をもたないのは、忙しいから情報が入ってきづらい、考える暇が無い。体質的にめんどくさがりや、自分から収集しないなどの理由が考えられますね。
岡田:
考える暇を与えないみたいなところありますよね。
24時間拘束されてるみたいな感覚。遅く終わっても帰ってからこれしないと、とか、毎日6時起きとか。
SAORI:
これはswfiメンバーの言った言葉なんですが、「定額働かせホーダイ」ですよね。月のギャラだけ決まっていて、夜勤手当も休日出勤手当も定時も何もない。
畦原:
定額だから働かせないと損!みたいな。
でもそれって世間の常識とはかけ離れてるんですよね。時間の中で仕事を済ませることも大事なスキルの一つなはずです。
当たり前と思わず、知識をつけて、考えることが大事だと思います。
小林:
終わりが設定されていないことで、みんな、時間の使い方が下手ですよね。
私が子供産んで、17時、18時に会社を出ないといけないという生活に入ってふと俯瞰で見た時に、それまで自分も含めて同僚たちが何してたかを考えると、昼ごはんの後に3時間くらい愚痴ったりして、帰りが22時になろうが23時になろうが泊まりになろうが気にしない。そういう生活を良しとしている。
なので自分は、お昼食べない人間になりました。無駄に時間を過ごしちゃうから。
SAORI:
お迎えに追われながらの仕事は正直気分よくはないけど、意外にこの時間まででやれた、っていうのはありますね。
出産前までは終電までだらだらやってたけど、時間制限があったほうが作業効率があがるという気づきもありました。
だた、それって準備期間中ならできるけど、撮影に入ってしまうと、自分のペースではできないですね。
小林:
撮影は、どうなっちゃうかわかんないまんま駆り出される感じですね。
私は仕上げ側の人間なので、自分個人の作業だけで済んでるので、周りの人にどうこうとかじゃないですね。
ダビングの日は自分都合ではないですが、スタジオを押さえてるから日程や時間は決まっています。
そういう意味では現場の方がどうやってるのか不思議ですね。色々な部署で子育てをしている方ともっとお話してみたいですね。
畦原:
この座談会での、たった5人でも、みんなそれぞれ違う仕事の仕方をしていて多種多様だし、他の部署の話を聞くのは楽しいですね。初めて聞いたっていう話がたくさんありました。定期的に開催していきたいですね!
岡田:
オンラインだと、飲みながらとかでも楽しそうですしね!
SAORI:
今度は違う部署の方なども誘って、また開催したいと思います。みなさん本日はお忙しい中ご参加ありがとうございました!
座談会を終えて
第1回座談会にご参加いただきありがとうございました!
是非感想をお聞かせください
SAORI:
まずは、とても楽しかったです。
年代、業種によって様々な事情、話が聞けてとても有意義な時間でした。特に技術パートの話を聞く機会があまりなかったので興味深かったです。
自分が出産する前の子育て事情の話を聞くと、ほんの数年の差でも、すこしずつ変化しているのだと気づきました。自分が出産育児にまだ興味の無い時期で気づかなかっただけで、昔も奮闘していたママ業界人がいたのかな?と気になりました。
こうやって話すことで、今後の課題も見えてきたので、今後もまた色々な部署のママさんや、ママだけでなくパパや業界を辞めた方なども問わず、みんなでこう言った座談会を開催して行きたいなと思いました!
畦原:
時代に取り残されていると思っていた映像業界が、子どもを産んでも働くという選択ができるようになってきたことがわかって単純にうれしいです。
ただ働く人の意識は変わってきたと思いますが、労働時間等はそれほど改善されている訳ではないので、かなり頑張らないと続けていけない現実もわかりました。この流れで労働環境の面も変わっていけばいいなと思います。
こうして現役の方の色々な意見を聞くことで、自分たちで始められることから考えるきっかけにしていければいいですよね。
小林:
恥ずかしながら私が一番の年長者的な立場になってしまい息子も随分大きいのに、皆さんのお役に立つような事が何も言えず、反対に今まさに子育て真っ最中のママ達が色んな工夫をして現場に復帰している事に勇気をもらえました。
昔(と言っても20年経ってないですが)と比べて地域差はあるもののサポート体制が身近にあったり、現場での周囲の考えや対応にも温かいものを感じて、無茶だと言われながら迷惑をかけながら無理やり仕事を続けていた自分が少しだけ報われた気持ちになれました。
しかし一般企業から比べると映像業界の働き方改善はまだまだ道半ば、という事もクリアに見えてきた気がします。今後も色々な立場の方から意見を聞く場を作って行きたいです。
岡田:
寝かしつけ後に開催という事で、子供のことを気にせずにおしゃべりするのが久々でとても楽しかったです!
子育てをしながら現場に出ている方々が、どうやって仕事をこなしているのか詳しく聞けてとても良い時間になりました。
今までは現場復帰のイメージが全く出来ませんでしたが、先輩方のお話を聞いて現場復帰は凄く大変だけれどやり方次第で不可能ではないんだなと感じました。
今の現場の常識がこうだと決めつけずに、どういう風に働きたいか、それを実行するにはどうするかを考えて行動していきたいと思います。
業界ママが仕事とどう向き合ってるとても興味深いので、もっと色々な方のお話が聞ければ嬉しいです!
温水:
撮影部の子育て中の女性スタッフとは、仕事のことや子育てのことを話すことも多く、子供同士遊んだり、お互いに子供を預かるなど、つながりがありますが、他部署の方とこうやって話すことは初めてでした。
美術部は撮影部より女性も多いし、現場以外の作業が多いから、子供ができても続けやすそう…なんて思ってしまっていましたが、今回みなさんの話を聞いて、どの部署でも子育てとの両立は簡単ではないことが改めてわかりました。もっといろいろな部署の方のお話を聞いてみたいです。
次回座談会について
swfiでは、今後も様々なテーマで定期的に座談会を開催していきたいと思っています。
次回は、また、子育て中のスタッフでの座談会を10月にオンラインで開催したいと思っています。
ご興味のある方や参加希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
ご自身が子育てをしている方、これから子供を考えている方なども大歓迎です。
(参加希望者が多数の場合は、回を分けるなどの可能性があります。)