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【MME賞2024】第1位「市子」記念品お渡しレポート

◆第2回「観たいのに観れなかった映画賞」第1位作品への記念品のお渡しをいたしました!

今年2月にswfiが開催し、4月3日に投票結果を公開しました、第2回「観たいのに観れなかった映画賞」にて、数多くの女性が投票した第1位作品である「市子」。
戸田彬弘監督に、賞状、トロフィー、記念品をお渡しし、swfiメンバーと意見交換をさせていただきました。
当日、映画コメンテーターの伊藤さとりさんも遊びに来てくださり、みんなでフリートーク的にお話をさせていただいたので、その様子をレポートいたします。

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第1位「市子」戸田彬弘監督

「監督はある意味(中略)ジャッジメントが唯一の仕事だなと。ならばそこに集まるスタッフキャストができる限りポテンシャルを発揮できるような環境を心がけています。」

左:swfi代表SAORI 右:戸田彬弘監督

・映像制作に関わっているのに映画を観に行く事も難しく、映画祭や映画賞に当事者意識を持てない女性スタッフ、キャストの現状をそのまま映画賞にしたのがMME賞です。今年で第2回目となり、投票数は多いとはまだ言えませんが、性自認女性の業界人が忖度なく選んだ映画が「市子」となります。複雑な賞ではありますが、受賞についてどうお感じになりましたか?

戸田「『市子』は、もともとは100人くらいの小劇場で上演する規模で作っていた舞台を映画化する、という流れで予算も低予算でしたし、ある種自主映画に近いようなスタートを切った作品でした。それが、杉咲さんというメジャーな女優さんが出て下さり、ハピネットさん(ハピネット・ファントムスタジオ)が配給でついて下さり、と発展をしていった映画なので、そんな手作り感ある自主映画のような作品が『観れなかった、観たかった』という認知の広がり方というか、そういうところまで行ってるということ自体がまず驚きと嬉しさがあります。
他のランキング2位3位を見させていただくと「福田村事件」と「怪物」と、本当にメジャーな、去年話題になった映画作品に同じように並んで入れているということが嬉しいなと思っています。観てもらいたい、というのがもちろんあるんですけど、まず観たいと思ってもらえる、興味を持ってもらっているということ自体が作ってる側の人間としては嬉しいです。
映画は演劇と違い記録媒体なので、いつでも観れる、これからも観れるものだと思うので、今後機会があれば観てもらえると嬉しいです。」

伊藤「私は、なぜ女性たちが「市子」を観たいと思ったのか、それが気になります」

SAORI「私は今はもう観たのですが、当時は劇場に観にいきたかったという思いで投票しました。まず女性の話であること、恋人との幸せな時にいなくなる理由はなぜか、単純に予告編ですでにわかる要素から気になって観たくなりました。また、個人的な話ですが、亀山睦木監督の「世界で戦うフィルムたち」のインタビューの中で、1番印象に残ったのが戸田監督だったんです。労働環境のことにも言及されてて、「この監督の作品をみてみたい、この監督の現場につきたい」と思ったのも投票した理由の一つです。また、シンプルに女性が観たい内容なのでは?と感じました。」

畦原「私が投票した理由のうち大きいものは、『家から近い劇場で上映していなかったから』です。仕事があり、子供もいる中でちょっと遠い劇場に観に行く時間を捻出できなかった。劇場で集中して邪魔されずに観たかったんです。後は単純に市子が何者か、というところ。やっぱり結婚て女性にとってすごく大きな節目で、働き方も変えないと、とか、子供のことを考えると男性より影響が大きいから、なんで結婚目前に消えたのか、女性ならではの理由があるのかな、と気になりました。」

・戯曲の時は脚本を戸田監督お一人で書かれていますが映画化にあたっては上村さんと一緒に書いてらっしゃいます。どうしてお二人でやろうと思ったんですか?(伊藤)

戸田「脚本にはもう一人客観的に入ってくれる人と意見交換しながら書きたい、というのが初めからありました。原作が自分で、脚本も自分一人でやった場合、原作・脚本・監督で、編集も多分(自分が)やるという状態になり、クレジットしてないんですけど半分プロデューサーとしても入っているような企画でしたから、そうなると非常にパワーバランス的にピラミッドの頂点に自分がいるような状態が続いてしまう。そうなった時の、ハラスメントの危険性というよりは自分が盲目的になっていくことを避けたかったんです。女性の脚本家を入れたいっていうのはあって、それは市子が女性だからというのもありますし、原作を書いてる時から僕は僕で市子のことがよくわからなかった、というのがあるんですね。だから女性の作家で信頼できる方と一緒にやりたいなという中で上村さんがいいなと思いました。」

伊藤「いろんな男性監督、男性脚本家さんに良く聞くのですが、なぜ主人公を女性で描くのか、女性の心情をどうやって描くんですか?」

戸田「基本、僕はあんまり男性女性考えずいち人間として向き合って書いてるんで、そこはあんまり気にはしないです。ただもっと細かいディティールのところで、これはどう思うか?みたいな、こうやれば共感できるとか、そういった意見交換はやっぱり女性から意見が欲しいなと思ったりします。演劇の場だったら稽古場に女優さんがいるんでそこで意見交換して直したりしますが、映画の場合はやはり先に脚本が上がってきますし、プロデューサーも男性でしたし、なので女性が居て欲しいなというのは、ありました。」

・これは昨年のMME賞の時も感じましたが、現場などでする会話の肌感として「市子」が気になっている人が多かった、それが結果にも現れていると思います。

伊藤「私は前回からこのMME賞を観ていますが、面白いのが、女性たちが集まって観たかった映画のランキングをしたら、社会問題的な内容の映画が選ばれている。恋愛映画じゃないんです。女性は恋愛モノが好きって勝手に思ってるプロデューサー陣はメジャー作品に多いけれど、そうではない結果が現れている。今回も、「市子」「福田村事件」「怪物」なんですよね」

映画コメンテーター 伊藤さとりさん

・前回は「PLAN 75」「さかなのこ」「こちらあみ子」「ケイコ 目を澄ませて」というラインナップで、確かに恋愛モノはありませんでした。

戸田「ああ、ケイコ、あみ子、市子・・・・」
伊藤「女性の名前に反応するんでしょうか笑」
一同 笑

・話は戻りますが、先ほどのピラミッドの頂点に居続けることを避けたかったというお話を聞いて感じたのは、戸田監督の、周囲の一人一人を尊重している目線。現場の環境も意識されているようですが、それはどうしてでしょうか?

戸田「うーん、やはり作品のため、が一番じゃないですかね。僕は演劇大学(出身)で、その稽古場で俳優と一緒に作品を作っていくっていうのがものづくりの土台というかスタートにあって、教えて下さっていた先生方もガチガチに演出というよりは『シーンを俳優たちで作ってみせろ』(という手法)で、それがオモんなかったらすごい言われるんですけど(笑)そういうクリエイティブを大事にしている環境だったので、みんなで作りたい、みんなで作るものだと思ってますし、それだけの知識や専門的な経験や技術を持った人たちが現場には集まっている。演劇も映画も集団芸術だと思ってるので、ヒエラルキー的にやるより、いろんな意見が出てくる、出やすい環境の方が作品にとっていいと思うんです。そのジャッジメントは監督やプロデューサーが責任を取らなきゃいけないと思うんですけど、その「言いやすい空気」を作るのは大事だと思っています。
自分の頭の中だけで完結するんであれば、ちょっと語弊があるとは思いますが、小説や漫画の方が向いてると思うんです。でもやっぱり演劇や映画となると、監督はある意味何もやらない、出来ない人で、ジャッジメントが唯一の仕事だなと。ならばそこに集まるスタッフキャストができる限りポテンシャルを発揮できるような環境を心がけています。

・印刷して配りたいくらいのお言葉です。「世界で戦うフィルムたち」の中でも「関わるスタッフキャストが金銭的な面でも現場の刺激としても幸福を感じるような現場を作れたら、心も経済面も健康な現場を作りたい」と仰っていました。『市子』の成功もそのあたりが効果を発揮してのものでしょうか?

戸田「今回も現場で俳優部との意見交換は良くしていました。僕からは意識的に断定するような言い方はしないようにして、俳優さんは多分答えがある方が安心すると思うんですが芝居ってそういうもんじゃないよな、という考え方もずっとあるので「こういう可能性も、こういう可能性もあるしどうでしょうね、お芝居して観ましょうか」というスタイルが多いです。そこで大事なものが無ければそこだけ指摘するといった感じが多いのかな。「市子」は良い俳優さんたちがきてくれたので、「チーム」というのはまず大きいですね。若葉くんなんかは『スタッフさんとか含めて全員がなんかクリエイティブをしているような空気があって心地よかった』みたいに言ってましたね。録音部や照明部もみんな、自分がなんかこうクリエイターとしてやってるような空気で、意見をみんな言う現場で。」

・素敵な現場ですね!
戸田組の男女比や年齢バランスはどういったバランスですか?女性がお子さんを持ったりといったことはどうですか?

戸田「僕の同世代が多いです。撮影照明は男性、衣裳メイクは女性、演出部・制作部は男女混ざっている感じです。いつもやって下さっている女性スタッフの方はまだ独身ですね。昔ご一緒した演出部の女性は出産を経て現場に復帰されているようですが、どういうやり方をしているか、というのは聞いていないですね」

・労働環境や労働時間について、何か思う部分や将来的にこうしていきたい、などはありますか?

戸田「労働時間について、理想だけで言うと・・・

理想だけで言うと、やはり撮影日数を増やすっていうことですよね。朝早すぎず、まあ夜明け狙いしなきゃいけなけい場合はもちろんあるんでしょうけれど、普通に8時入り9時入りとかにしてナイターの日は入りを遅くして終わりが22時23時になるかもしれないけれど、というような。1日の拘束時間がなんとなく決まっている、というふうに撮れたらいいんでしょうけれど、予算的にいろいろ難しい問題がまだまだあるんやろうなと思います。先日濱口さんと是枝さんが会見してましたけど、やっぱり国からの支援みたいなものを獲得していかないとどうにもならないなっていう気はします。未だにまだ(次の日まで)つながっちゃってるような撮影やってるところもあると聞いたりしますし、それはちょっともうやめたほうがいいと思う。まずそこから止められるんじゃないかとは思っています。」

・戸田組はつながることはないのでしょうか?

戸田「昔、20代に自主映画をやってた時はありましたが、『市子』ではそういったことはなく、てっぺんも超えてないんじゃないですかね。でも次の日が早い。20日間撮影で撮休が2日しかなかったので。だからやっぱり過酷ではあって、しかも夏に撮影していたので、環境的には整ってはいなかったですね、人数も少なかったですし。
子役たちは20時に絶対上がるようにもちろんやってるんですけど、やっぱりスタッフの疲労感をできる限り軽減していかないと結局パフォーマンスが下がっていってしまうので。それは俳優部も一緒ですが。
そう思うとできる限り、こだわりたい部分は仕方がないですが、その辺の環境の采配も含めてやるのが監督なのかなと思います。まぁ助監督と監督になるんでしょうか。
『ここは粘らせてください』ってちゃんと言えるかどうか、その分他のところでスタッフを休めるように配慮できるかなどは結構考えながらやってます。」

戸田監督と伊藤さとりさん

・作品のクオリティを追求することと、きちんと休める労働環境、そう言った話になると、どうしても出てくる課題は予算ですね。

戸田「最終的にそこに行くだろうなとは思います。ただ、作品を妥協する、ということとはまた違うと思っていて。バランスな気がしてるんですね。この予算でこの期間でこの人数でやるならどこまでなら頑張れるか、というのをやりすぎると多分飽和するというか、不健康になる。全員がすごいモチベーションでやりたいってなってるとある種幸福感だけ残るんですけど、それこそ帝国のような現場だったら助手になればなるほどやはり辛い思いしか残らなくなってくるじゃないですか。
助手の1番下の人まで、というのは難しいかもしれませんが、スタッフやキャスト一人一人がどれだけ「自分の作品」という意識でこの作品に関わっているか、どれだけ座組の中でその意識を持てるか、ある意味エキストラさんにもその感覚を持ってもらえるかみたいなのは結構大事にしていています。」

・それはコミュニケーションでどうにかなることのように思います。監督がその辺りを意識しているのが伝わってくるので、戸田組のメンバーは自分の作品だと思えているのではないでしょうか。
戸田組には子供がいる女性スタッフはあまりいないとのことでしたが、私たちは子供ができて女性が業界を辞めるというパターンが大半なのでそこに問題意識を持っています。監督から見て女性でも男性でも、このあたりが辛そうだと思うことや、ご自身が大変だと思う部分はありますか?

戸田「性別に限らず、スタッフがとにかく大変そう、というのがずっとあります。お金の面でももちろんそうですし労働環境という面でも。特に若いスタッフ、助手さんが育っていない、辞めてしまう理由は過酷な労働環境もあるし、ハラスメント的なことがあったのかなとか、そこも大問題だなと思っています。現実としてスタッフが足りていないはずで、ということはつまり今頑張ってる人にしわ寄せが来ている。「オファーが絶えない」というと聞こえが良いかもしれないけれど、本当に働き詰めになっていってるんだろうな、と思います。
スタッフがちゃんと育っていける環境を作っていかないといけないなっていうのもありますし、そういう意味で結婚とか出産とか育児みたいなことも、これ映画業界だけじゃなくだと思うんですけど、もう少しみんなで助け合えるような精神をまず作った方がいいんじゃないかな。
多分予算の問題が出てきちゃうけれど、「お金があればいくらでもできるよ」ということじゃなく、もちろん追々はそういう風になった方がいいと思うんですが、まずは意識な気がするんですよね。
昭和じゃないですけど、近所で子供をみんなで面倒見てたみたいなことの発展というか、監督からするとこのスタッフさんにやって欲しいとかこのスタッフさんとやりたいと思った時に、『あーちょっと今子供がいて無理なんです』って言われるのは残念じゃないですか。その子供のことをみんなでフォローしながら現場に来れるんであれば作品にとってもいい部分もあると思います。」

・現場に連れてくることができる年齢かどうか、と言う問題はまた別にあるとは思いますが、戸田組には子供を連れて行っても良いのでしょうか?

戸田「子供連れてくるのは全然良いです。ダメとかあるんですか?」

SAORI「ダメと思い込んでいる部分もあるのかもしれないですね。例えば赤ちゃんだと授乳の問題があったり、ハイハイや後追いの時期だと安全面のケアができないし、そもそも育児経験がある現役スタッフも少ない中で、シッターでもないアシスタントなどにちょっと見といてお願い!とかもできない、そうすると自分が仕事ができないし、連れてきて良いと言われても連れていくのはしんどい、と言う場合もありますね。赤ちゃんを叩き起こして抱えて早朝に集合場所まで連れていくのもしんどかったり。逆に連れてきてもある程度放っておける小学生になると、今度は学校があり、親の都合で休ませられないので連れて来られない、と言うのもあります。子育てのフェーズによるところもありますが、それでも「いざとなったら連れてっても良いチーム」と言うのはかなり救いです。

戸田「ただ、子供連れてきてるなら早めに上がらせてあげなきゃいけない、そうなるとそこで撮影全体を終わるのか、そうじゃないシーンを撮るようにするのかとか、考えていく必要が出てきますよね。そうするとまたスケジュール、予算の話になる。カメラマンに子供がいて帰るとなったらカメラマンを変えて撮れるのか?それは嫌だよね、じゃぁ撮影自体を終わらせよう、その代わり日数が伸びます、それだとプロデューサーが抱えきれなくなる。子供いるいないに関わらず、お金が本当に集まらない現状は現場のスタッフが疲弊していく。じゃぁスタッフ全員が有益になるくらいの時間とお金、となると、今度はプロデューサーが困る。それも結局不幸なこと。誰かが救われて誰かが困る、と言うのはきっと意味がないので、やはり全員が幸福にならなきゃと思うと、今はバランスをとっていくしかないと思います。なのでやはりそこには国からの支援みたいな物がないと健康的に行かないのでしょう。国への支援を求めることをやりながら何かしらの形を見つけていかないとならない。
そう言う意味では、結局興行。お客さんを映画館に戻す、と言うことが大前提にもなりますし、、どこから手をつけていいかわからなくなりますね」

左:swfi代表SAORI 右:戸田彬弘監督

・今の意思決定層に、これまでの過酷な労働環境で生き残れた人が多いからか、予算がある大作でも作品のクオリティを上げることに予算を使い、スタッフの休息など、労働環境を良くする部分に予算を割く意識を持っている人が少ないと思います。意識を変えていくことで、若い世代は労働環境を守るために予算を使う、ということに気づけるかもしれません。

戸田「脚本を書いてる段階からそこに対しての考えが無いとキツいと思います。結局脚本が上がってきて、これを実現させるにはどれだけの体力や予算が必要かっていうことが読めないプロデューサーも多いみたいです。
これを1億でやります、となった時、まず、これを1億でやれるか、と判断する。相当大変だよ、と言うことであれば、脚本を開発しなきゃいけない。1億でできる本に、それでいい本に変えていくっていう作業をするということをおそらく飛ばしてしまっている。時間が無くて(直せないまま)もう進行しちゃってるみたいなのが多分ある。1億でやりますってなってもちゃんと撮休が入るように、とか、そういう予算組の仕方をしてそれができる脚本にブラッシュアップするっていうことをやればいいんじゃないかなとは思ったりしてるんですけどね。」

・そんな中でも戸田組は、次の作品でその時頑張ってくれたスタッフに還元できるように、と言う循環を心がけているのでしょうか?

戸田「個人的にはもちろんそれは思います。ずっと一緒にやってきたスタッフがほぼ皆参加してくれたので、みんなわかってくれて、これは絶対一緒にやろう、と。過酷ではあったけれど、すごくポジティブにみんな最後まで一緒にやってくれました。」

SAORI「労働環境がよくなるように、と言う視点で色々考えていると、問題が山積みだなぁと滅入ってしまうことも多いのですが、こういうことを言ってしまうと全て覆してしまうかもしれないけれど、参加している身としては『スケジュールが過酷でもやりがいがある、楽しさがある』と言う作品と言うものもあります。例えば、監督やスタッフみんなと仲良く一体感を持てる現場だったり、今はクリーンな労働環境とは言えなくても、監督やプロデューサーが本当は環境改善を目指してくれている、と感じられたり、スタッフに気を配ってくれていると感じたりする作品です。やりがい搾取になってはいけないのですが、やはり労働環境改善を望むのも、原動力は「映画が好き、映画の現場が好き」と言う気持ちからだからです。「市子」を見て、一体感を仕上がりに感じたし、『あぁ、過酷なんだろうけどこう言う作品をやりたいなぁ』と思わされました。それがすごく自分的に嬉しかったです。」

戸田「結構そういうことを言っていただけます。インディペンデントの希望ってまだあると思った、とか、いろんな方が言ってくれましたね」

・作品のためにも、みんなが意見を言いやすい、ポテンシャルを発揮できるような環境作りを心がけてくださっている戸田監督のお話を聞いて、「市子」の魅力がさらに深まりました。本日はお時間をいただきありがとうございました。

戸田「ありがとうございました」

参考リンク:映画「世界で戦うフィルムたち」
協力:ハピネットファントム・スタジオ