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新型コロナウイルス感染症による芸能・映像業界で働くスタッフ、キャストへの影響実態調査集計結果

◆1,715名のリアルな声が寄せられた集計結果を発表いたします。

NPO法人映画業界で働く女性を守る会(swfi)は、映画をはじめとする芸能・映像業界で働くスタッフ、キャストを対象として、今回の新型コロナウイルスによる影響を調べるためにアンケート調査を実施し、1,715名の方からの回答を頂きました。短い期間でしたが、ご協力ありがとうございました。
頂いた自由記述欄のコメントからは、今現在コロナウイルスにより現場の人間が受けている影響、感じている事が切実に伝わってきます。また、同じく自由記述欄からは元々業界が抱えていた様々な問題が、今回のコロナ禍によって浮き彫りになった事がうかがえ、アフターコロナにおける課題としても、取り組んでいけたらと思います。

これらの声を回答者のほか業界で働くあらゆる方々と共有するとともに、文化庁、経産省、厚労省などに、実態調査の結果とあわせて要望書を提出いたします。各資料はこちらから閲覧、ダウンロードできます。
■調査報告書
■Q13自由記述一覧
■Q7-12自由記述一覧
■質問票
■要望書
■プレスリリース

◆調査実施の背景

映画やドラマなどの映像、また演劇などは「総合芸術」といわれるようにたくさんの専門職が存在し、その多くはフリーランスで構成されています。業務請負に関して契約書が交わされず、口頭で済まされることが慣例となっていることから、コロナ休業による収入への影響も千差万別であると考えられました。多様な職種の中で、どのような支援が必要とされているのか。様々な雇用形態が集まる芸能・映像業界では、個人の声を統計的に集める機会が今までほとんどありませんでした。
また、撮影現場や舞台の現場では複数の人間が一か所に集まらざるを得ない状況があり、緊急事態宣言が解かれたからといって、無防備に再開できるものではありません。参加しているプロジェクトの要請があれば、ある程度の集団行動をともにしなければならないことに不安の声も多く聞かれます。
これらの声を集約し、現場へフィードバックすることも重要だと考えました。感染を防ぐために何ができるかを私たち自身が考える必要があるとともに、撮影現場や舞台の現場などの特殊環境におけるスタッフ・キャストの安全を守る為のガイドライン作りが急務です。
この度、映画や舞台、アニメーションなどを含めた各業界の最前線で働く方々への今後の補償や支援について適切な対策がなされるよう、コロナウイルスによる様々な影響の実態を調査し、参考資料として公開させていただく運びとなりました。

◆調査概要

アンケート主催団体:NPO法人映画業界で働く女性を守る会(swfi)
調査タイトル:新型コロナウイルス感染症による芸能・映像業界で働く
        スタッフ、キャストへの影響実態調査
調査対象:映画をはじめとする芸能・映像業界で働くスタッフ・キャスト
調査手法:インターネット調査(Googleフォーム)
調査期間:2020年4月19日~4月30日
回答数:1,715名