◆118名のリアルな”やめた理由”が集まった集計結果を発表いたします。
子供を育てながら働ける映画業界を目指す、NPO法人映画業界で働く女性を守る会(swfi https://swfi-jp.org/)では、映画、ドラマ、TV番組全般に携わる仕事をしていた方で、今はやめている方、1年以上のブランクを経て復帰した方を対象とし、「なぜやめたか」の理由をお聞きするアンケート調査を実施し、118名の方からの回答を頂きました。
回答してくださった方、情報周知にご協力くださった方、ありがとうございました。
調査結果から、まずは何と言っても、多くの方が「長時間労働・休みがない」「パワハラ・モラハラ」などを一番の理由として挙げていることがわかり、やはり持続可能な産業にしていくため、制作現場の労働環境について考えていかないと行けない局面に来ていると感じました。
ぜひ、今業界で働いている方も、ご回答くださった方も、映画の制作環境に興味を持ってくださっている方も、調査結果報告書をご覧いただけると幸いです。
また、今回集まった声をもとに、「調査結果報告書」「映像業界における離職防止の支援に関する要望書」を作成しました。これらの報告書および要望書は、2022年11月4日付で、内閣府、厚生労働省、経済産業省、総務省、法務省、文化庁、中小企業庁へ提出し、合わせて概要説明会見を開催するなど、回答者のほか業界内外に向けて共有し今後の労働環境の改善に役立てていきます。
各資料はこちらから閲覧、ダウンロードできます。
■調査報告書
※11/5修正版更新(数値データに変更はありません)データを引用して記事化してくださる方は、必ず最新版をお使いくださいますようお願い申し上げます。
■質問票
■要望書
■プレスリリース
本調査結果を引用・転載頂く場合は、 info@swfi-jp.orgまで掲載報告をお願いいたします。
また、必ず下記のクレジット表記をお願いします。
NPO法人映画業界で働く女性を守る会(swfi)
[映像業界]なぜやめた?アンケート調査
◆調査実施の背景
昨今の映像業界では、新人が入って来ない、すぐやめてしまう、などの人手不足が問題となっています。
去る者は追わず、という言葉がありますが、やめる選択をせざるを得なかった人が、どんな理由でやめていったのかを考えることで、見えてくる事があるのではないかと私達は考えました。
現役で働いている方の声を集めて現状を改善していくことはもちろん大事ですが、やめた方が、どういった理由でやめたのか、その結果を可視化することにより、業界の問題点をより幅広く把握し、改善につなげていく事で働きたいと思ってもらえる、持続可能な業界になるはずです。
映像業界で働く我々が意識して改善していける部分を考えるため、また、フリーランス、正社員等業務形態にかかわらず業界で働く人に対して適切な制度や支援策などが設けられるよう関係省庁に訴えるため、参考資料として公開させていただく運びとなりました。
◆調査概要
アンケート主催団体:NPO法人映画業界で働く女性を守る会(swfi)
調査タイトル:[映像業界]なぜやめた?アンケート調査
調査対象:「映画、ドラマ、TV番組全般」に携わる仕事をしていた方(スタッフ、出演者)で、業界を既にやめた方、またはなんらかの理由で1年以上のブランクを経て復帰した方。年齢、ジェンダー問わず。
調査手法:インターネット調査(Googleフォーム)
調査期間:2022年5月14日~5月28日
設問数:全18問 回答時間平均5~7分
回答数:118名